ぞむろぐ

バイクツーリング、鉄道旅行・キャンプ。動画の撮影編集に関する備忘録。主にニコニコ動画で活動中。 所持バイクはホンダのゼルビスとグロム(2018年2月時点)毎週木曜午前12時頃更新(予定)

MENU

2輪のETC料金が見直されるかもしれない、というお話

今回はちょっと気になる記事があったので、取り上げてみる。

 

「自民党二輪車問題対策プロジェクトチーム」が関係省庁と議論を重ねているのがバイクの高速料金の値下げについて。

 

元の記事は下記のものです。

young-machine.com

 

 

気になる箇所だけをピックアップ。

 

 

 まず大きなポイントとなるのが、具体的な料金案が出てきたこと。普通自動車の料金を1とすると、軽自動車は0.8となるが、2輪料金区分を新設し、軽自動車の8分の5、つまり普通車の半額である「0.52」を目指す。自民党プロジェクトチームの逢沢一郎座長は、「これを実現することがプロジェクトチームの総意」と述べる。

 

要望案が通れば、現状よりもさらに価格が下がり利用しやすくなる。普通自動車の半額が適正かどうかは、ともかく。それでも具体的な数字が出てきたことは、前進しているのかなと、感じなくもない。 

 

ここで問題になってくるのが、「ETCのシステムにおける識別」と「通行料金の減収」だ。まず前者は、今まで「バイクと軽自動車はデータ上では同じ区分として認識されており、技術的にシステムの分離が困難」と言われてきた。だが、実際はETCのシステムを改修すれば、分離可能と判明。調査の結果、改修に「約200億円がかかる」(道路会社)という。

 

一方、事前登録したETC搭載バイクを対象に最大半額となる「ツーリングプラン」(後述)の仕組みを利用した場合、「どの程度の投資で定額割引できるのか」と自民党プロジェクトチームが質問。するとネクスコ東日本は「登録されたお客様は全て2輪車であると見なしているのでシステムとしての改修はほとんどやっていない。コストはゼロと考えて頂いて結構です。事前登録した2輪車を定額割引するのは当社ではETCマイレージ割引のシステムを改修するのが一番近道かと思う」との回答があった。

 

これは現在のツーリングプランと同様に事前登録を前提に、ETC利用時に2輪車用の料金を適用する、というもの。実現しても面倒くさいなあ、と思うが。実際やるとしたら、大規模なシステム改修は現実的ではないよな、とも思う。

 

四輪に比べると2輪の高速利用は微々たるものだし。通行料収入も同様。大規模なシステム改修するほどのメリットはない。またツーリングプランの利用が活発でないと、さらなる働きかけも難しい。

ETCの2輪料金改定で高速利用者が増えて、現在と同じ通行料収入になる。もしくはそれ以上を見込める。というくらいでないと。各省庁は動きたくないんだろうなあ。

 

ただ現在のツーリングプラン、去年と比べると少し利用しづらい。よく利用するルートで考えるとツーリングプランのエリアにうまく合致しなかったり。

かといって、ツーリングプランを使い渋ってるとツーリングプランの利用者が減って、上記の議論も尻すぼみになったりしないか心配になる。

 

あとはどうしてもETC搭載が条件になる。四輪に比べて二輪はどうしたって少数派。ETC車載器も四輪ほど数がでない。となると価格が下がりづらい。普通に購入しショップなどに取り付けをお願いするとセットアップ等諸々含めて、2万~3万はかかる。四輪だとその半額くらい。

二輪のETC助成キャンペーンなどで、助成金額1万円が出たりしてるので、うまく活用すれば価格下げれるけど。常に実施されてるわけじゃないし。

 

まだまだハードルがいくつもあるわけだけど。
「自民党二輪車問題対策プロジェクトチーム」の人たちにはぜひ今後も頑張ってほしいものである。

 

 

f:id:zomuzomu:20190829105245p:plain