北海道シリーズの2本目をようやく投稿できました。初回と少し変えた所、新しく試みたことがあります。簡単にまとめるとともに、次回への改善点を記載しておくとしましょう。
- 冒頭のMMDでモデルがしゃべるシーンの作成
- Adobe Premiere Pro上で合成及びクリップの速度調整
- Premiere proトランジションの無料プリセットを導入
- After Effectsで実写と合成・テキストを動かす
- 長回しのシーンは倍速
- 北海道シリーズ今後の改善点
冒頭のMMDでモデルがしゃべるシーンの作成
MMD自体は今までもサムネイル用に使っていました。ただ、静止画のみで、動きを付けたことは、ほとんどありません。今回、動画冒頭の平岸高台公園のシーンで、MMDにモーション、口パクをつけて使うことにしました。
モーションの設定
モーションをゼロから作るのは時間がかかりすぎるので、配布されているモーションを利用させてもらいました。多数のモーションが配布されていますが、日常的なモーションをすぐに設定でき、時間短縮になるので、とてもありがたい。今回利用したのは、下記の動画で配布されているものです。
モーションキャプチャーしたものをMMDでも使えるようにしたもの。非常に大量のモーションが利用できます。無論モデルによって、使えないもののありますのでご注意を。今回は歩行のモーションをそのまま適用。ターンして振り返る部分のみを手動で設定。
MMD口パク
口パクは、「MikuMikuLipMaker」というツールを利用。
MikuMikuLipMaker - MMD口パクモーションファイル作成ツール / ルーチェ さんのイラスト - ニコニコ静画 (イラスト)
今回はデフォルトの設定のまま、用意したセリフをもとに、口パクを設定。結論としては、1音あたりの長さをもっと短く、半分くらいにしておけばよかったと思いました。ただ、細かい調整をMMD上でするのが面倒だったので、ひとまずそのままで進めています。
体の揺れなどの動きを設定
歩いて、振り返って、しゃべる。ひとまず、それらしい動きができあがりました。しかし、そのままだと、直立不動で口パクするだけで、人形っぽさが強い。そこで、首を傾げたり、体を揺らしたり、軽く膝を曲げ伸ばし、。不規則な動きを加えます。厳密に人間の仕草を再現する必要はないので、それっぽく見えればOK。最後に背景をグリーンバックにして、出力します。
■出力した時点の動画イメージ
Adobe Premiere Pro上で合成及びクリップの速度調整
出力したMMDのファイルを編集ソフトPremiere Proに読み込み、背景画像と合わせます。
MMDグリーンバックの不透明化
Premiere Proのエフェクト>キーイング>カラーキーをMMDのクリップに適用。グリーンバック部分を不透明化。カラー許容量の数値をいじって、微調整。
本当は全身を画面内に収める予定でした。ただ、地面に映る影の処理をどうしようかと迷ってしまい、結局膝から下をうつさないことにしました。そのため、書きだしたMMDの素材は、実写と影の映る位置、方向が一致していません。もっとマッチムーヴ的なシーンにしたかったけど、また次の機会に試すということで。
口パクがすごくゆったりした速度だったので、MMDのクリップの口パク部分をレーザーツールで切り分け、クリップ速度を調整。
事前に出力していた音声ファイルの長さに合わせて、速度を調整しています。正直音声と口パクは、ぴったりあっていません。
MMD側で口パクの速度を再調整するのが、手間になりそうなため、Premiere Proで無理矢理あわせようとしたわけです。きっちり合わせるとなると、編集時間が無限に伸びるため、ある程度で切り上げ。また同じような事をするなら、調整方法をきちんと考えてから、やりたいですね。
Premiere proトランジションの無料プリセットを導入
動画のつなぎ目に使うトランジション。デフォルトのものだと、使いたいものがあまりありません。もっと、スピード感がある、上下左右にする、画面がスピンするようなものがほしいと考えていました。
こちらも無料で配布されているプリセットを利用させてもらいました。Youtubeで紹介されている以下2つのプリセットを今回は使用。
【無料プリセット】ズームトランジションの編集方法 | PremierePro解説『イン/アウト』
【無料】25種類のトランジションパック❶ | For PremierePro無料プリセット『サムコルダースタイル』
Adobe Premiere pro用のプリセットなので、導入は容易です。使い方もシンプルでわかりやすい。今回はスピーディな場面展開をしたくて、要所に導入してみました。
After Effectsで実写と合成・テキストを動かす
動画本編の最後の部分は、MMDで書きだした静止画、osmo pocketで撮影した動画をAdobe After Effectsで、編集して実写の動きに合わせています。
あとは、エンディングなどで、テキストをちょっと動かす、簡単なモーショングラフィックスに使っています。
After Effectsは、本格的に触り始めたばかり。まだよくわかってないので、もう少し理解できたら、改めてまとめたいと思います。でも、After Effectsをもっと活用できれば、表現の幅は広がりそう。覚えるのが大変だけど。
あまりがっつり盛り込むと、動画の編集時間が伸びてしまいます。Twitterに投稿した下記動画のように、動画の要所で盛り込んでいこうと思います。
アフターエフェクトで色々実験。 pic.twitter.com/IkCgWwcJ7r
— zomu memo (@zomuzomu) December 11, 2019
長回しのシーンは倍速
車載風景、徒歩で長回しのシーンは、再速度を2倍~3倍にしました。北海道シリーズは、テンポよく、スピーディがテーマ。風景を見せたいけど、等速だと長くなりすぎるシーンは、倍速に。それでもまだ長くなりそうなら、途中をカット。
それこそ北海道は、走っていてとても気持ちいい道ばかり。できれば、じっくりと見てほしいところです。でも我慢して、必要最小限に絞る。
北海道シリーズ今後の改善点
北海道シリーズの動画は、2日分を1本にまとめています。北海道ツーリングは、約2週間。今のペースで行けば、動画7本で完了。それまでに改善したいことは以下の通り。
OPの更新
OP前半は白背景になっていて、本当はそこに旅の映像を差し込む予定でした。今、そこまで手が回っていません。でもシリーズの途中から、今のOPに少しずつでも手を加えていきたい。
シーンの繋ぎ方を丁寧にする
北海道シリーズの2本目の動画は、シーンの繋ぎ方が少し乱暴すぎる箇所があり、きちんと修正すべきでした。次回は、最初から気を付けて編集しなければいけません。
慣れないことをして、普段よりさらに編集時間がかかったとはいえ、全体的に編集の雑さが目立つ結果に。その辺をもう少し直さないと、ダメですな。