自分でYoutubeのチャンネルを作って動画投稿するようになり、それなりに時間が経った。自分のチャンネル以外の動画にも多少なり携わることもあり、そこで色々見たり、聞いたりして改めて感じたことが多々あった。既にYoutubeやその他媒体で出回っている情報ばかりだけど、やってみての実感もある。
うまくまとまるかわからないが、頭にあるものを1度文章にしてまとめておきたい。ただし、他人が読んでわかりやすいものになるかは、ちょっとわからん。
1つ注意しておくと、ここで書いているYoutubeチャンネルとは、雑学やニュース、商品・サービスなどの解説動画を取り扱っているものを対象にしている。
Youtubeチャンネルを成長させるために必要なもの
まず大前提となるのが
- チャンネル・動画のテーマの需要
需要がないテーマは、いくら動画を作って投稿しようが伸びる可能性は低い。個人で趣味として扱うならよいが、収益化を目指すなら、テーマ選択は慎重に選ばないと無駄に労力をかけることになる。
視聴者が動画を見て
- 興味のある対象、分野について新しい発見、より深い知識が得られる
- 金銭やポイントなど経済的なメリットを享受できる
- 自分が直面しているトラブル、不具合などの問題の解決手段が得られる
など、何らかのメリットがないと動画を見続けてくれない。
それ以外に必要なのが2つ。これは特に、解説・雑学系のチャンネルに必須じゃなかろうかと、考えている。
- 投稿頻度 (高頻度で投稿できるか?)
- 投稿の継続性 (上記の頻度をどの程度継続できるか?)
解説・雑学系の動画は、単発で複数本で構成するシリーズになることは少ない。シリーズのものなら、最初の1本を気に入れば次も、となる可能性もある。だが単発だと最初の1本で、気に入らなければ、次はない。なので、視聴者との接点を増やすために、運営当初は投稿頻度と投稿の継続が重要。最低限週2、3回程度の更新を続ける必要がある。あとはそれはをどれくらい維持できるか? というのが、課題。要は当たりがでるまで、動画を出し続けられるかどうかってこと。
投稿頻度が多ければ、それだけ試行回数が増える。動画のテーマを変えながら、投稿をしていき、当たりが出たら、それを横展開する。運用当初は「質より量」。自分のチャンネルと同ジャンルでどんな動画が伸びているかのチェック。自分のチャンネルで出した動画のどれが再生されているかのチェック。それをもとに、動画のテーマを決めて、編集し、投稿するというサイクルを進める。
それだと自分的に面白くない、個性がない。というかもしれなけいけど、動画を見る側すれば、その動画がメリットがあるかどうかが視聴を決めるポイントであり、動画編集者側の個性など、少なくとも最初時点では価値がない。
この投稿頻度と継続は、簡単ではなくて、人的、金銭的リソースをかなり食うので、個人ではむずかしい。自分がかかわった経験から言うと、更新頻度が高く、継続しているチャンネルは、動画編集者が2~3名、台本制作が1名、ディレクションが1名。動画への出演もしくは、ナレーション担当が最低1名。全体で最低5名ほどの体制で運用しているケースが多い(と思われる)。
最低でも1本の動画に台本作成、ナレーション収録、動画編集、と3つの工程がある。これを全部外部に依頼しているのであれば、1本辺り1万円程度の金額が必要になってくる(すごく安く依頼している場合もあるだろうけど)。
Youtubeチャンネルの収益化ができるまでは、時間がかかる。かつ収益化できても、収益化するまでに出ていったお金を取り戻すのは、再生数やチャンネル登録者を相当伸ばさないと、正直不可能だと思う。個人が趣味の範疇でやっているならともかく、事業としてやるのは割に合いそうもない。
投稿頻度を上げる・継続するためにどうすればよいか?
投稿頻度を上げるためにどうすればいいか。
- 1つのチャンネルを複数人で運用する体制を作る
- 動画のクオリティを必要以上に上げない
- できるだけ必要な素材を減らし、素材を加工する工程を省く
1は、前段でも説明したとおり。作業ごとに担当者を分けて分業すれば投稿頻度は上がる。ただし、管理作業や金銭的負担が増える。
2は、動画に必要以上のクオリティを求めないこと。特に雑学・解説・ニュース系の動画は当てはまる。必要なのは有益な情報を提供することで、それ以外のアニメーションやエフェクトなど情報と関係ない演出を、視聴者は求めていない。
3は、1本の動画を作る作業量を可能な限り減らすため。例えばライブ配信の映像を録画し、それを切り取り、編集し、投稿するという手法はよくやられている。素材を撮影して、テンプレートにはめ込めば終わる、ぐらい効率化できれば、より少ない人数、時間で動画投稿が可能になる。素材に手を入れる箇所が少なければ、それだけ編集時のミスも減る。
とにかくチャンネル作成してすぐは、「質より量」。人員が増えた、作業者のスキルが上がって、作業時間が短縮された。という風に1本の動画にかけられる時間が増えてから質を上げることを検討してもよい。
どういう動画が、視聴者にひっかかるのか?
自分のチャンネルが扱うテーマにおいて、どういう要素があれば動画を見てもらえるのか。それがわかってりゃー、最初からみんなやる。わからないから試行錯誤するわけであって。ただ、他のチャンネルでどういう動画の再生が伸びているかで、リサーチすれば、ある程度の傾向はわかる。リサーチするなら、直近の動画で見るべき。昔の動画を見ても、あまり意味はない。
あと動画のクオリティは再生数や評価にそれほど影響しない。視聴されるかどうかは、動画の提供する情報が、視聴者にとってメリットがあるかどうかだ。特に解説・雑学系。必要する情報が、どれくらいの密度で含まれているかが重要。
例えば
- 商品やサービスのメリットデメリットがわかりやすいまとめ
- 自分に起こったトラブルの解決方法の提示
- 金銭的・時間的に安い、早くなるなどのお得な情報の提供
- 好奇心や知識欲を満たしてくれる話題(裏話、逸話のようなもの)
など
それらの情報があればよくて、正直動画編集のクオリティは、二の次。画像やテキストをアニメーションさせたり、美麗な写真やイラストを用意したり、情報と関係ない所にこだわっても、視聴者は求めているものは、自分にとってメリットのある情報が動画から得られるかであって、高度な動画編集技術などお呼びじゃないからだ。もちろん動画の質が高くて損することはない。でも、そこにこだわって、時間をとられるくらいなら、1本でも多く動画を出すことに時間を割いた方が確実に良い。少なくとも、最初は「質より量」が正しいと感じられる。視聴者側の求めるものに近づいていれば、少しずつであれ、再生数や登録者は増える。
もし、量を出しても一向に当たりが出ない、もしくはチャンネル登録者、再生数が伸びないことも当然ある。その場合、そもそもチャンネル全体のテーマ、また動画ごとのテーマがYoutube視聴者的に価値がない。動画で取り上げるテーマに偏りがないか、そのテーマで視聴者が求める要素を動画に組み込めているか、検討しなおしたほうがいい。
動画に組み込む要素って、どう考えればいい?
これは、動画で扱うテーマごとに全く変わってくる。だが、わかりやすい例でいうと商品レビュー動画を見るといい。Youtubeで自分がほしい、気になっている商品名を入力すると、たくさんのレビュー動画が出てくる。ECの商品レビューでも同じように見る人がいるように、そのレビュー動画に自分が欲しい情報が出ているかが、重要ですよね?
それは例えば
- 商品を実際に使用したメリット・デメリット
- 商品の耐久性や質感など、テキストでわからない部分の情報
- 同ジャンルの商品との比較
など
後は情報の密度?深さがどれくらいかも、動画を見たときの満足度に影響する。これも、例えば元々その業界に長年いてバイクに詳しい人間が作る動画と詳しくなくて、とりあえずネットで調べただけの人が作る動画。
目当ての商品の動画を見つけて、いざ見てみたら、ほしい情報がない、又は情報が浅くて、満足いかないこともあったりしません? 無駄な演出とか、小芝居はいいから、私の欲しい情報をくれよ、みたいな。
より視聴者を引き付けるものとして、各要素に以下のものを含んでいるのがより望ましい。
- 情報の密度、深さ
- 情報の希少性
情報の密度、深さは、例えばその業界にいないとわからない、知らないような情報。バイクのディーラー、バイクショップ、バイク用品店で働いていたなど。特定の業種やジャンルに属している人が持つ情報は、それを知らない人にはメリットになる可能性がある。また、色々な情報を収集、分析、解説するような場合も、同様にその分野に興味を持つ人であれば、関心が高くなることも。
近年はネットで大量の情報を仕入れることはできる。ただし、その情報は玉石混合、フェイクや誤りも含まれているから、それをきちんと判断できないと、薄くなってしまう。
まとめ
「継続は力なり」なんて言葉もあるくらいなので。結局、続けられるかどうかってのが、一番大事なんじゃね? と思わなくもない。
最初からポイントを押さえて、うまくやる人もいるし。なかなか成長できなくて足踏みする人もいる。個人差があるのは、しゃーない。チームでやる場合も、どうようで。
大切なのはうまくいかねーな、と思ったら。うまくいかない部分を変えながら、続けていくこと。どーしてもダメなら、一旦いまやってることをスパッとやめる。そして、また新しく始めるでもいいと思う。