車載・旅動画のサムネイルに必要な要素というものを、改めて考えてみる。基本サムネイルに求められるものと変わりはないと思うけど。ボイスロイドを使っていたりすると、また変わってくるのだろうか。
動画の再生数を気にしないなら、特に手を加え、工夫する必要はない。だが、少しでも再生数の向上を目指すなら、サムネイルにも一手間加える必要がある。
サムネイルに必要な4つの要素
動画を再生してもらう。特にまだ自分の動画を見たことがない視聴者を捕まえる。そのためにどういう要素が、サムネイルに必要だろうか。色々なサイト等でサムネイルに関するコツが紹介されている。さらに、日常的にランキングに上がってくる動画のサムネイルを元に、ピックアップしてみる。
1.背景
- うまそうな飯の画像など → 人間の三大欲求(食欲)に刺さるもの
- 車載ならバイクや車の写真 → そのジャンルの視聴者に刺さるもの
- 単色、シンプルなデザインの背景画像など → 下記2、3を目立たせるもの
おいしそうな料理の絵は、目を止めやすい。ツーリングや旅行なら、ご当地料理や、名店のメニューなど食べる機会も多い。サムネイル用以外にも、素材としては優秀。バイク、自動車、バス、電車などの画像も、自分で用意しやすい。そういった素材の用意が難しければ、背景はシンプルなパターン、デザインのものを使い、それ以外の要素を目立たせるのもあり。
2.人物、キャラ(ない場合もある)
- 人、動物、キャラの顔アップ 、バストアップ →人は人の顔に目がいきやすい
- えっちぃイラスト → 人間の三大欲求(性欲)に刺さるもの
動画にボイスロイドの立ち絵等を使っている場合は、立ち絵をそのままサムネイルに使うパターンが多い。自分で絵を描けるなら、サムネイル用に描き下ろす事も可能。ただし、その分動画編集コストが余計にかかる。サムネイルに使うなら、立ち絵にしても顔のアップや、バストアップなど動画本編よりも大きめにして使う方が効果的。
3.動画タイトル、テロップ
- 文字数は、文少な目 ~15文字以内 → 動画の内容を簡潔に理解させる
- 把握or意味深・興味を引く内容 → クリックしてみたいと思わせる
- 検索画面やランキングで読める文字サイズ → 読みづらいのはNG
サムネイルを見た時に、一目で把握して、興味深いものにする。ニコニコよりYoutubeだと、そういったサムネイルが多い。
4.デザインに法則、統一性を持たせる
全動画、またはシリーズごとに、同じレイアウト、デザイン。決まったロゴを使う。かつ一定期間ごとに投稿することで、サムネイルから動画投稿者が判別できるようになる。
これはどちらかというと、新規よりもリピーター向けのもの。サムネイルを見て、これはあの人の動画だな、とすぐ理解できれば、以前見た人がクリックしてくれる可能性があがる。
<サンプル ピックアップ>
サムネイルの推奨サイズ
まず、サムネイルを作成するにあたり、Youtubeやニコニコ動画で推奨されるサイズがある。私の活動する2つのプラットフォームの推奨は以下の通り。
【Youtube】
- 解像度: 1280 × 720(最小幅が 640 ピクセル)
- ファイル形式: JPG、GIF、GMP、PNG
- 画像サイズ: 2 MB 以下
- アスペクト比: できるだけ 16:9 を使用する(YouTube プレーヤーやプレビューで最もよく使われるため)
【ニコニコ】
- 推奨解像度 :1280px × 720px 以上
- 推奨アスペクト比:16:9
- 画像サイズ :20MBまで
- ファイル形式 :jpg,png
推奨サイズは、プラットフォームごとに同じ所、違う所はある。ただ解像度は1280×720となっており、最低限そのサイズで作成すべき。
サムネイルが表示される場所を考えながら作る
サムネイルが表示される場所でどう見えるか。画像加工ソフト上できれいにできたと思っても、実際に投稿したらあまり良くなかった。みたいなことは結構ある。だから、作実際にPCやスマホで表示されたときに、テキスト、背景、キャラなどのイラストが、判別できるように確認しながら、作成する。
- トップのおすすめ動画(Youtube)
- 関連動画(youtube)
- チャンネル(Youtube)
- 投稿動画一覧(ニコニコ)
- ジャンル別ランキング(ニコニコ)
- 検索結果画面(Youtube、ニコニコ)
上記の画面上で、実際にサムネイルが表示された時にどれぐらいのサイズになるのか。パソコン上からだと、すごく大雑把な数値ですが、下記のような感じ。
・幅 400~300pix 高さ 200~170pix
スマホで見る場合は、さらに小さいサイズになる。スマホで見る時にも、わかりやすいサムネイルが理想ではあるが、すべてのサイズに対応するのは難しい。せめてパソコン上の最小サイズを考慮しておく必要性はあると思う。
動画視聴に使われるデバイスは、
パソコン:スマートフォン = 5:5
とみておけば、ほぼ間違いない。
私のYoutubeチャンネルのアナリティクスのデータではほぼそれに近い。ニコニコ動画は、アナリティクスがないので不明。しかし、それほど大きな違いはないと思う。一部テレビやプレステなど、別のデバイスの利用者もいるが、スマホサイズをおさえておけば、問題はない。
■スマホ ニコニコ動画ランキング画面
また、プラットフォーム側の仕様で、サムネイルの一部が隠れる箇所がある。
- サムネイル右下に表示される動画の再生時間(Youtube、ニコニコ)
- 広告によって表示される枠(ニコニコ)
サムネイルの端の部分のみになるので、そこまで神経質になることはない。でももし気になるなら、テキスト等は、サムネイルの外周近くには置かず、少しだけ内側に配置した方がよい。
サムネイル作成の参考資料
■公式のチュートリアルを参照する
公式的な資料としては、Youtubeクリエイターアカデミーのサムネイルに関するチュートリアル、サムネイル関連のページを見てみるのがよい。
・効果的なサムネイルとタイトルを作成する
https://creatoracademy.youtube.com/page/lesson/thumbnails?hl=ja#strategies-zippy-link-4
■登録者数が多い投稿者やチャンネル。サムネイルを参考にする。
Youtubeなら自分と同じジャンルの動画投稿者のチャンネルを見つける。ニコニコ動画なら、ランキング上位に来る動画のサムネイルを見るなど。検索をかければ、すぐにわかるので、有効な手です。
サムネイルの作成には、それほど知識や技術が必要な加工はありません。真似をするのは容易です。全く同じ素材、デザイン、レイアウトで完全コピーなんてのは、まずいですが、色々な人のデザイン、レイアウトを真似るのは、勉強にもなります。
現在はニコニコ動画も、Youtubeも投稿済みの動画でも、サムネイルを差し替えられます。様々なパターンでサムネイルを作り、どのパターンの反応がいいか。テストしてみましょう。
まとめ
動画再生数を上げていくなら、動画本編のクオリティはもちろん、タイトルにも注力する必要がある。そして、動画入り口としてサムネイルも重要。サムネイルは後からでも、色々と手を加え、変更することができます。
基本として、あまりごちゃごちゃしたものより、シンプルで見やすいものの方がクリック率は高い……ような気がします。
自分の動画で言うと、徳島初日の出編のサムネイル。単色に近い背景。動画タイトルのロゴとキャラクターの組み合わせ。自分のシリーズの中で実際、再生数は一番伸びています。
パソコンやスマホの画面上で、いかに自分も動画を目立たせるか。あまりやりすぎると、逆効果の場合もありますが。工夫して、動画をみてもらえるように頑張りましょう。