合同会社TOKYO6 ENTERTAINMENTは、5/16にキャラクター「小春六花（こはるりっか）」を発表。あわせて「VOICEROID」制作を目指したクラウドファンディングを5/28から開始するようです。
小春六花（こはるりっか）について
キャラ設定等細かい点は、公式サイトに見ていただくとして。VOICEROID化以外に、歌うソフトや疑似立体映像、担当声優によるライヴイベント出演。ゲームグッズ等のコラボなど、色々展開を考えているとのこと。
クラウドファンディングは、5/28に20時から行われるYoutube Live AHS公式生放送中に開始。下記URLから詳細を確認できます。
クラウドファンディングサイト（開始後にアクセスできるようになります）
https://greenfunding.jp/pub/projects/3660/
合同会社TOKYO6 ENTERTAINMENTは、VOICEROID/VOCALOID「結月ゆかり」「紲星あかり」の制作に立ち上げから携わってきたメンバーの方が起業した会社とのこと。VOICEROIDの系譜としては、「結月ゆかり」「紲星あかり」に連なるキャラクターってことになるのでしょうか。また、他のVOICEROIDと同じくexVOICEが用意されています。Youtubeにアップロードされた動画で、一部を聞くできます。
exVOICE概要
- ゲーム実況向け（FPS・ホラーなど）
- あいさつ
- 感謝・励まし・応援等
- 料理動画向け
- ツッコミ？
- 蔑み、罵り
- 車載動画向け 後部座席から
- 車載動画向け 左手助手席から
興味深いのは料理や車載など、特定のジャンルに寄せたボイスがある点。最近は、料理や車載動画もボイスロイドを使ったものが増えてきているので。その辺りを意識したラインナップみたいですね。
ただ、ボイスロイドのソフトで自分が作成した音声とexVOICEで、声質が異なるというか、全く違う声に聞こえる場合もあります。両者の差異が大きいと、exVOICEを動画に使いづらい。そこがどうなるか、気になる所です。
また、VOICEROIDでは表現するのが難しい感情豊かな音声を、声優さんの音声ファイル「exVOICE(*)」としてご用意しています。
小春六花では新しい試みとして、exVOICEの一部を人間の頭部の構造を模した”ダミーヘッド”の耳の中にマイクが収納されているバイノーラルマイクで収録しております。
視聴者がヘッドホン・イヤホンをして聞く事により、音のリアルな位置関係を感じることが出来ます。
バイノーラルマイクで収録された音声ファイルもあるとのことですが、動画でどのように活用できるか。盛り込めるか、未知数な感じ。
新ボイスロイド化された小春六花は普及するか？
おそらくクラウドファンディングが成功し、ボイスロイド化するところまで、間違いなく行くでしょう。問題は販売開始後に、実際に動画に使用され、どの程度普及するか。直近半年くらいに販売されたボイスロイドのソフトは何本かあります。それが、各動画プラットフォーム上でどれくらい使わているか。先行するボイスロイドと同程度の動画数が投稿されているか。と問われると結構厳しいのでは、と。何かデータがあるわけではなく、日々投稿される動画を見ていて、主観的そう思うだけなので。説得力もなにもありませんけど。
ただ先駆者である「結月ゆかり」などがメインの動画の数が多いの印象が強いのは確か。新しいボイスロイドが登場人物の一人として、使用されるケースも当然あるでしょうが。メイン起用されかつ、大きなシェアを獲得できているとは、言えないのではないか。料理や車載などあえて特定のジャンルに特化したexVOICEを用意したのは、特定カテゴリでの起用を促すためのものでしょうから。それが功を奏するかは、ボイスロイドとして販売開始されるまではわかりません。
事前にexVOICEの情報を公開しているので、Twitter等で車載動画主等から反響はあるようです。ただ、Twitterの反響がソフトの売り上げに寄与するものではありません。私自身も購入するかどうかは……未定かな。
例えばボイスロイドで車載動画を始めるとして、結月ゆかりをメインにすえて作成する。そして動画を投稿していく。すると、その投稿主のメインキャラとして定着する。「結月ゆかり車載主の人」とか、そういう認識になる。そこまでいったらメインキャラを交代させるのって、すごく難しい。登場人物として追加するとか、メインではなくサブシリーズや他ジャンルで、メインにするなど。そういった展開の仕方なら自然かもしれません。
そういう意味でも、小春六花がメインの車載動画が投稿されるとしたら、これから車載動画を始めようと思っている人が、主体になるのではと思います。でもそんな人が一体全体どれくらいいるのか。という点も少し心配である。だから、まだ車載や料理動画を作ったことのない人も巻き込めるように、外部へのアピールも必要になってきそう。
なんだかんだと書きましたが、小春六花のプロジェクトがうまくいってほしいと思います。
