私が車載動画を始めたのは2014年10月。その頃はまだボイスロイドを使った車載は
今ほどは多くありませんでした。
過去ニコニコ動画のブロマガで書いたことがあります。
■ニコニコ動画内における結月ゆかり車載の増加
・2015年2月12日時点のタグ「結月ゆかり車載」検索時ヒット件数
- 車載動画 (82,695件)
- ゆっくり車載 (1,817件)
- 結月ゆかり車載 (128件)
ちなみに2017年12月16日現在はというと、
- 車載動画 112,234件
- ゆっくり車載 5649件
- 結月ゆかり車載 1499件
結月ゆかり車載だけでも、この2~3年ほどで10倍以上増えてるわけですね。
1年あたり500~600件ほどの結月ゆかり車載が投稿されているわけです。
ボイスロイド車載全体で行くと数はもっと多くなるでしょう。
■なぜボイスロイド車載が増えたのか?
Youtubeではどちらかというと、動画撮影時に自分でしゃべった音声も
同時に録音するモトブログスタイル?が多く見られます。
一方ニコニコは昔はともかく、今はボイスロイド車載が車載動画のカテゴリ内でも
大多数を占めています。
なぜこういう結果になっているんでしょうか?
元々ニコニコ動画ではゲーム実況などでボイスロイドが多用されていましたし
ある程度ボイスロイドを受け入れる土壌もあったとは思います。
ただそれ以外にもいくつか理由は考えられます。
・自分の声を入れる必要性がない
まあ当たり前なんですけどね。
話していて聞き取りやすい声とそうでない声というのはどうしても出てくると思います。
また、自分で話すのは簡単でも、聞いた人が話の内容をすんなり理解してくれるか。
話に引き込む為のトークをすることができるのか?
これって簡単なように見えて、ものすごく難易度高いです。
少なくとも私には今すぐやれ、と言われても自信がありません。
その分、ボイスロイドは撮影した動画に後からセリフを入れることができます。
つまり話の内容は後付け。やろうと思えばきちっと構成・台本を作って
コントロールすることができるからです。
もちろんそれにも、知識技術センスが必要です。
ですが、動画撮影しながら話を組み立てていくよりは、ずっとやりやすいです。
やろうと思えば時間をかけて、いくらでも内容を練ることだってできるのですから。
・キャラクターの立ち絵など、様々な素材を使える
これもボイスロイド車載を見てる人なら当たり前だよと思うことです。
でも、自分自身ではなくボイスロイドのキャラクター、イラストを使えることはそれだけで強みがあります。
全く動画を作ったことがない人でも、最初から「ボイスロイド」という強力な地盤
の上に、動画を作っていくことができるからです。
自分は全く知られていないとしても、ボイスロイド「結月ゆかり」を知っている人は
何十万~何百万といるとのです。
さらに色々な絵師の方から様々な素材が提供されています。
それらを利用することでさらに、多様性を持たせることが可能なのです。
ゼロベースからやるより、一歩も二歩も進んだ所からスタートできちゃうのです。
■ボイスロイド車載の氾濫と差別化の必要性
上記の理由やそれ以外にも色々要因はあるのでしょうけど。
ここ最近ニコニコ動画ではボイスロイド車載の数が本当に増えました。
24時間のランキングを見ていても、車載動画のカテゴリだとほとんど
ボイスロイド車載になっているのではないでしょうか?
それ自体は特に良いとも悪いとも考えていません。
ただし、同じカテゴリ内に同じ要素の動画が増えることは
自分と同じような動画、つまりある意味ライバルが増えることになります。
そうするとただボイスロイドを使っただけでは他と差別化できません。
新しいボイスロイドを使ったとしても、すぐに追随する人がでてくるでしょう。
車載動画の中で自分の動画を伸ばしていきたいとすれば
どうしても差別化していかなければなりません。
- 撮影方法の工夫(撮影技法的なもの、独創的なマウントやカメラ機能など)
- 編集技術の高さ(OPEDやキャラなどのアニメーションなど)
- ボイスロイドの調声技術の高さ(音声の自然さや歌など)
- キャラ同士の会話掛け合いのおもしろさ
- 車載のテーマ(日本一周、1日〇〇〇Km、道の駅巡りなど)
- 自作の素材での目新しさ(オリジナルキャラなど)
動画を投稿する理由はひとそれぞれだと思います。
どこを目指すか、自分で何かできるのかを見極めて
撮影や編集をしていかないと、この先はなかなか厳しくなるかもしれませんね。
これ、自分に言い聞かせてるんですけどね。。
■ボイスロイド車載の今後
ニコニコ動画自体が色々とごたごたしていますが
ボイスロイド車載自体は、今後も増えていくんではないでしょうか。
ボイスロイド自体も新しいものが投入されています。
車載動画を撮影するためのアクションカムも安価で性能が
いいものも増えてきました。
2~3年前よりも、参入するハードルが低くなっているのは間違いありません。
youtube側でも少しずつボイスロイド車載が増えてきています。
動画投稿できるプラットフォームもyoutubeやニコニコ動画以外にも
増えてくるかもしれません。
選択肢は増えるに越したことはないので、何を目指すのかで
投稿する内容や投稿先をよくよく考える必要がでてきそうです。